レーシックとはどのような手術ですか?
  角膜の表面の一部をかんなの様な器械で薄くカットし(その薄皮をフラップと呼ぶ)、一時的にフラップを起こしその下の「角膜実質層」と呼ばれる部分に高精度のエキシマレーザーを照射することで、角膜の屈折率を変化させ、近視・乱視・遠視を矯正する手術です。  
どのくらい普及していますか?
  アメリカでは年間100万人以上がレーシックを受けています。日本でのレーシックの件数は年間5〜6万人です。アメリカと日本の人口比が約2対1ですから、日本ではまだ少ないと言えます。しかし毎年着実に日本のレーシック人口は増加中です。
 
安全性は?
  自信を持って安全な手術だと言えます。しかし、手術である以上、合併症(手術によりおこる障害)が起きる可能性は0%ではありません。当院の合併症の頻度は約1〜2%であり、いずれも軽症で適切な処置により回復されています。また、手術適応をきちんと守っている施設で手術をするということも需要なポイントです。
ただ残念ながら、利潤追求のために手術適応基準を低く設定する施設もあるというのが現状ですので、手術を受ける施設の選択を間違うと、将来思わぬ合併症に悩まされる危険があります。
 
病院はどういう基準で選べばいいですか?
  いくつか、ポイントがあるとおもいます。
@ 手術執刀医がはっきりわかるか。
執刀医が眼科専門医であるのは当然として、その上で経歴や専門などがはっきりわかる施設がどうか。誰に手術をされるのかはっきりしないのでは心配だと思います。そして、執刀医と十分に話を時間があり、質問にきちんと答えてくれるかどうかでしょうか。
A 検査をきちんと行っているか。特に術後のフォローは大切です。
術前の検査時間が十分にとられているか。近視の度合いなどは日によって安定しない場合があるので、一回の検査だけで次が手術だという施設は危険だと思います。検査時間が短いことをウリにしているような施設や、一回目の検査と同日に手術をするような施設は問題外です。
そして、手術後の検査もしっかりしているかどうかも大切です。手術はうまくいっても、その後のフォローアップがきちんとしていないと、最終的に良い結果とならない場合もあります。手術でうまくいっていれば、もう来院しなくても大丈夫というところはやめた方が無難です。
B 手術までの流れが強引ではないか。質疑応答の時間が十分にあるか。
執刀医の手術件数や手術の利点ばかりを強調し、実際の手術の合併症などの欠点についてもよく説明せず、すぐに手術にもっていこうとする施設は要注意です。
 
LASIKに適さない人はいますか?
  全ての方がLASIK手術を受けられるわけではありません。説明会でLASIK手術の内容を充分にご理解いただき、適応検査の結果によって判断いたします。  
誰でも受けられる手術ですか?
  手術を受けられるかどうかの一番のポイントとなるのは角膜の厚みです。持っている近視の度合いによって実質層を削る量が違いますから、近視に応じた角膜の厚みを持っていることが条件になります。逆を言えば、たとえ-6.0D(ディオプター)以上の強度の近視でも、角膜に厚みがあれば手術は可能な場合もあります。ただ、目の病気(円錐角膜、重症なドライアイ、緑内障など)がある方は手術はできません。
 
乱視も直りますか?
  手術を受ける方のほとんどが、近視と乱視の両方をあわせ持っています。通常、近視を矯正するときには、同時に乱視も矯正します。しかし、強度な乱視や近視は完全に矯正できない場合もありますので、検査を受けていただいて手術が向いているかどうかお話させていただきます。いずれにしろ、「乱視が強いからムリ」とあきらめずに適応検査を受けることをお勧めします。  
年齢制限は?
  基本的には手術可能な年齢の上限はありません。1年〜1年半視力が安定している健康な目の方なら手術可能です。50歳を過ぎる頃から老眼(ピントを合わせられなくなる状態)がでてきますので、どれぐらいの最終視力に持っていくかよく考慮する必要があります。また下限年齢は成長期が終わり視力が安定する20歳からです。20歳以上の方でも、近視が進んでいるようなら、視力が安定してから手術することをお勧めします。  
痛みはありませんか?
  術前に点眼麻酔を行いますので術中に強い痛みを感じることはありません。
術後、点眼麻酔の効果がなくなるとマバタキでコロコロとした軽い異物感をかんじます。痛みを感じる場合は鎮痛剤を服用してください。
 
手術にかかる時間は?
  手術自体にかかる時間は片目で8分程度です。消毒麻酔等もありますから、両目の場合、手術室に入ってから出るまで約30分間です。術後約30分から1時間目を休ませた後は帰宅できます。  
術後、視力はどれぐらい回復しますか?
  当施設に関して言いますと、85%以上が最終視力1.0以上出ています。裸眼で車の運転ができる0.7以上だと約95%ですね。なぜ100%にならないかというと、老眼になっ
た時の快適性を考えてわざと0.5ぐらいで抑える人もいますし、当初狙った視力を下
回っても再手術を希望しない人もいるからです。あくまでも統計的な数字であり、再
手術も可能な場合もありますので、かなりの確率で1.0を達成できます。ただ術後の裸眼視力は遠視気味に狙えば確率は良くなるわけですから、必ずしも矯正後の視力1.0以上の確率が高い施設がいいかといえば、そうではありません。
 
通常の生活に戻るまでの期間は?
  手術の翌日まで入浴洗顔を控える他は、いままで通り生活できます。ただ術後一週間はフラップがずれる可能性や感染の危険性がありますから、防御用のゴーグル(度なしの眼鏡でも可)を使用していただきます。約1週間たてば、目をこするぐらいなら大丈夫です。術後1ヶ月は眼球を直接ぶつけてフラップがずれるような事故が起きないよう、激しい運動は控えてください。  
仕事はいつからできますか?
  軽い事務仕事なら翌々日から可能ですが、コンピューター作業など目を酷使する作業は7日間避けてください。汗をかく作業や埃っぽい所での作業は1ヶ月間避けてください。  
車の運転はいつからできますか?
  7日後の検査で問題がなければ運転を再開してください。  
手術前コンタクトを装着できない期間は?
  すべての検査の前に、ソフトコンタクトレンズ1週間、ハードコンタクトレンズは3週間はずしていただきます。したがって、最短でも手術までにコンタクトははずす期間のトータルはソフトで2週間、ハードで4週間必要です。少し長く感じますが、手術後はコンタクトから開放されるわけですし、手術結果に直接関わる可能性がありますので、厳守してください。  
スポーツはいつからできますか?
  激しい運動や埃っぽい所での運動は1ヶ月避けてください。
目安としては次の通りです
2週間後から 軽いジョギング
1ヶ月後から ゴルフ、水泳、テニス、野球
3ヶ月後から スキューバダイビング、ウインドサーフィン
 
費用はいくらかかりますか?
  適応検査 約1万円
手術費用 片眼約21万円 両眼約38万円
(適応検査以外の術前・術後1年後までのすべての検査が含まれています。検査費用は両眼、片眼同額です。)
 
手術当日のスケジュールを教えてください。
  病院での滞在時間は約2時間です。手術の予定時間の30分前にご来院いただきます。手術の時間は両眼同日の手術の場合は約30分、術後はリカバリールームで少し休んだ後に診察を受けてからお帰りいただきます。  
手術当日の服装は?
  体を締めつけないような服装でご来院ください。また、靴は脱ぎやすく履きやすい靴を選んでください。化粧や香料などは一切しないでください。輝発性物質に影響が生じるため特に香りの強い場合は当日に手術が受けられない場合もあります。  
クレジットカードは使えますか?
  クレジットカード、デビットカードの使用は可能です。  


独立行政法人国立病院機構東京医療センター 眼科

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